とくによく聴く曲でもないが、ハイフェッツ、クレーメル、ムター、ハーン、ズナイダー、パールマンと6種類も持っている。ついでに他の作曲家も調べると、ベトコン9種類、チャイコン5種類。演奏家によって違うといっても、一番搾りとサントリーモルツの差ぐらいなわけだし(?)、なんかもったいない気がしてきた。orz
気を取り直してCDを聴く(PC、ヘッドフォン)。
オケの重厚な響きを味わえるし、独奏ヴァイオリンが主旋律に終始せずにオケの1パートのような役割を担って飽きさせない。第2主題の直前に入る短い旋律が、第2主題を演奏しないオケによる最初の主題提示部でも出現するあたりが印象的(2回以上聴いて初めて気づく)。第1楽章を通じて第1主題前半の音形とリズムが中心のようだが、時々挿入される第2主題が美しく感じる。それにしても、冒頭の主題提示部から構成がややこしいため展開部とのギャップが少なく、複雑な構成にしては盛り上がりに欠けて単調に感じてしまうところがブラームスらしい。(シンプルな動機を展開部でいじりまわして盛り上げるベートーヴェンの方がわかりやすくて好き)
独奏ヴァイオリンの毅然として美しい(陽気な)音色も、そのスピーカーの中央での定位も、ともに微動だにしない。ジュリーニらしいややスローテンポなしっかりとしたオケも良い。
ただ、良いのだけど、全体的に単調な気もする。また、もう少し独奏ヴァイオリンの音量を下げて欲しいとも思う。
ハーン、マリナー・Academy of St.Martin-in-the-fields。独奏ヴァイオリンの繊細ながら凛とした音色が、いつものことながらとても心地よい。
オケも独奏ヴァイオリンと音色・音量のバランスが良い。もう少し渋く重厚な音色で、独奏ヴァイオリンとの対比がある方が好みかも。
ハイフェッツ、ライナー・シカゴ交響楽団。テンポが速く切れがあり、あっさりしているようでもあるが、熱がこもっているようでもある。ノーマルな気もするが、個性的にも思える。オケも良く、このCDが最も曲の良さを感じた。このCDに比べると、パールマンやハーンは、盛り上がりに欠ける(と勝手に思っている)ブラームスだと、単調すぎるように思う。
多少のヒスノイズは感じるが音質も十分に良い。オケは少し左右に分離して聴こえ、空間に音が広がる感じはしない。

クレーメル、アーノンクール・ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団。
ブラームスの協奏曲はオケがものものしい印象があるし、実際多くのCDでそうなのだが、これは小編成なのか重厚というより繊細。メリハリがあるというか繊細というか芸が細かすぎるというか、アーノンクール・クレーメルはそこが良いわけで、個人的にはとても好き。アーノンクールはともかく、クレーメルはどの曲を聴いても素晴らしい。
ムター、マズア・ニューヨークフィル。
濃厚、表情つけまくりのムター。ぶれない。虎屋のようかんとか、ふくさやのカステラみたいなもの。
複雑そうなのに何故か単調に感じてしまうブラームスにはとても良い。とはいえ、ほかの曲でもそうだが、ムターのヴァイオリンばかりが気になってしまい、曲がどうなってるのかすっかり忘れてしまうのが難点。
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