3週間ぶりに再開した TOP LEAGUE。第 4節は秩父宮では 3試合が開催された。僕は、金曜と月曜の両日とも観戦しにいくという見事なまでの暇っぷり。特に、月曜は久しぶりの TOP LEAGUE の Day Game を観戦。チリチリしそうな痛い日光で真っ赤に日焼けをしながら楽しんだ。

TOP LEAGUE 0809 week4


 好調クボタ。。及ばず NEC - クボタ
 金曜ナイターのゲームは、今シーズン好調のクボタと NEC のゲーム。クボタは一時リードを奪うものの、あと一歩及ばず敗れてしまった。NEC は本調子ではないものの勝利をもぎ取った。
 NEC のスターティングメンバーを見て Shock! Bryce Robins 選手が出ていないじゃないかっ!ってことでややテンションが下がって観戦。代わりといっては何だけれども CTB で Siupeli Lokotui 選手が出場した。しかし、Air での Tackle でシンビンになったプレー以外ほとんど覚えていない。残念。NEC はリザーブのメンバーを出場させることでゲームの流れを変えることに成功した。特に印象的だったのは、Nili Latu 選手。下のボールへの反応が素晴らしく、流石は Player of Players だと思った。Man of the Match に輝いたのは SO 安藤栄次選手だったが、正直それは無いと思った。確かにプレースキックの精度は高かったが、ルーズでのキックの精度はあまり良くなかったように覚えている。それにより、結構ピンチを作っていたように思う。NEC のひとつは勝因はスクラムでの優勢。見ていて悲しくなるくらいクボタのスクラムはキープできずターンオーバーされていた。
 クボタは SO Shane Drahm がやはり目立つ。WTB 根岸康弘選手のトライを生んだ Beautiful な Kick Pass には鳥肌が立った。しかし、十八番のプレースキックには多少精度を欠き、3本連続で外し得点を重ねることができなかったのが、勝利に届かなかった原因か。後半残り10分程度の時間帯で CTB 吉田英之選手が退場、更に Drew Hickey 選手がシンビンと、まさかの 13人になってしまった。(ちなみに吉田選手は 9週間の Suspension とのこと)。その時点で 7点差だったが、正直これで勝ち点も無しか、と思ったがこの時間帯を死守し、勝ち点 1を守りきった。この日の握手の Target は Drahm に決め、ゲーム終了後駆け寄り握手してもらった。
 どうでもいいが、この日後ろに座ったおばさんのカン高い声がうるさすぎて耳がどうにかなるかと思った。



 横河武蔵野の追い上げに興奮 横河武蔵野 - ヤマハ発動機
 月曜日の 2試合目は横河武蔵野とヤマハ発動機のゲーム。前半ヤマハが 5トライを奪いワンサイドゲームになりかけたが、後半の横河の猛攻で、「まさか?」と思える時間があり、かなり楽しめた。横河は次につながる勝ち点 1を Get。ヤマハはディフェンスに課題が残るゲームとなった。
 このゲームの Man of the Match は文句なしでヤマハの CTB Male Sau 選手。特にアタックでその才能をいかんなく発揮し、自らも 3トライを奪った。将来 ALL BLACKS に行くのか、Japan に入るのかその動向が非常に気になる。また、このゲーム注目されたのが、FW に入った LO Rory Duncan 選手と FL Reuben Thorne 選手。特に初の生観戦となった元 ALL BLACKS 主将の Thorne には大興奮。その黙々とプレーする姿はさすが ALL BLACS の Loose Forward だなと感じた。Duncan も南アの選手ならではの Penetrate で何度もゲインしディフェンスラインを崩していた。とにかくこの 3人の外国人選手が横河のディフェンスを崩す主原因となっていたのは間違いないだろう。Duncan - Thorne - Sau とボールをキャリアしてトライとなった場面もあった。
またこのゲーム BK が非常に面白いアタックをしており、今シーズン好調の SO 大田尾竜彦選手が素晴らしい仕掛けでディフェンスを崩し、WTB 中園真司選手、FB 松下馨選手といった選手達が走り回った。徐吉嶺選手は WTB で先発出場しなんと 3トライを奪う活躍だった。その Powerful な Run は本当に魅力的で、すり足のストライドはアイランダーを思わせる。ただしやはりキック処理にはいささか不安が残る。。展開ラグビーを目指すヤマハの攻撃力は素晴らしいが、今シーズン若干ディフェンスに難がある。今後四強を目指すには、この部分の改善は必至だろう。
 横河武蔵野は、前半 5トライ奪われた後も気持ちを切らさずに後半 5トライを奪い返しスタンドを沸かせた。その大きな原因のひとつとしては、積極的な選手交代があげられるだろう。後半早々出場した FL Tevita Fifita 選手がフィジカルを活かしたプレーで再三ゲインしチャンスメイクし、WTB 笠原誠選手が、キレのあるステップで大きくゲインをしていた。ゲームを通して活躍していたのが、WTB 佐藤幸士主将と、NO.8 Ullayasi Radike Samo 選手だ。佐藤主将は持ち前の気持ちのこもった Hard Tackle でピンチの芽を摘み、Samo はアタックでもディフェンスでも中心、Scale の大きいプレーを見せていた。
 横河には沢山の応援団が詰め掛けていた。その大半が横河の社員の方たちだったようで、「○○さん声出てない!」とか「総務!」とかアットホームな応援に笑ってしまった。そして、連続トライの時の「ワッショイ!ワッショイ!」は本当にうれしそうでよかった。また、ゴール裏にいたサポーターの方たちの「ムッサシノ!」の歓声もよく聞こえ、アトラスターズは愛されているな、と。




 個々の力が充実のサントリー 日本 IBM - サントリー
 秩父宮第 2試合はサントリーが日本 IBM に勝利した。サントリーは個々の強さにものを言わせるプレーを連発し、大量得点。IBM はゲーム終盤追い上げたが勝ち点までは届かなかった。
 サントリーの Man of the Match はスクラムで活躍した PR 畠山健介選手だったが、このゲーム Man of the Match はどう考えても NO.8 Tomasi Soqeta 選手だろう。アタックでの Penetrate はスタンドから見ていても十分わかったが、ディフェンスでの貢献度が半端なかったことがビデオで見てよくわかった。とにかくブレイクダウンでの Soqeta の執拗なまでのプレッシャーで IBM の攻撃の芽を摘んでいた。バックスでは CTB Ryan Nicholas 選手が今シーズン鳴りを潜めていたオフロードパスを連発。見事に決まり何度も防御ラインを突破していた。そして、 FB Oche Oduoza 選手の圧倒的なランスキルはやはり脅威。サントリーのラグビーにも慣れ始め、開幕直後よりも更に活躍の場面が増えているように思う。
 けが人続出のサントリーの中で、このゲームで野村直矢選手が復帰した。けが人の関係で CTB での出場となったが、元気なプレーを見せていた。個人的に SO として先発で起用して欲しい。このゲームの SO は曽我部佳憲選手だったが、やはりプレー選択やゲームコントロールといった部分でまだまだだと思う。何度も見せるチャンスでの流れを分断する精度の低いキックはチームで許されているのだろうか?また、特にリードしている後半、無用に自陣でプレーすることが多く、ゲーム終盤の IBM の追い上げを誘発した。やはり野村選手を SO に。。と思ってしまう。フェーズを重ねると幸が無くなるサントリーの慢性的な症状は今シーズンも残っており、強みの 1次攻撃もイージーなミスが目立った。
 日本 IBM は個人的に期待するところが大きいのだが、残念なシーズンとなっている。ひとつの原因と考えられるのは、アタック・ディフェンスで、プレーに影響していないプレーヤーの走りだと思う。ディフェンスでは、サントリーのアタックに最初に崩されていることもあるが、ディフェンスラインが壊滅的になっていることが多くあった。そして、特に顕著なのがアタック。プレーヤーが抜けたところにフォローの選手が全く寄ってなく、パスする選手がいないどころか、孤立してターンオーバーを許していた。そのディフェンスラインを突破していた選手の一人が、この日の僕の目的のひとつ CTB Roy Kinikinilau 選手だ。強さと速さを兼ね備えた Kinikinilau は更にこのゲーム低いタックルも見せていた。非常にいい選手だ。また、途中から出場したアメリカ代表 SO Mike Hercus 選手もなかなか魅力的なプレーをする選手で、Hercus - Kinikinilau なんて Hot Line には今後注目したい。
 フォワードでは、昨シーズンから注目している HO 安江祥光選手がルーズのプレーでいい活躍をしていた。タックルされても倒れず、強引に力強くゲインしていた。ただし、スクラムはまだしもラインアウトでもプレッシャーをかけられ、なかなかマイボールをキープ出来ず課題が残った。ほかには、LO 伊藤太進選手が泥臭くいい活躍をしていたのが印象的だ。ただ IBM もこのゲーム続々とけが人が出てしまったことが心配である。それにしてもこのゲーム、両チームにけが人続出でゲームがよくとまり、見ている方としては非常に退屈だったのを覚えている。



 ハイタックルとリザーブプレーヤー
 TOP LEAGUE 第 4節を見て印象的だったことを 2点。まずハイタックルの数が以上に多いこと。ここでいうハイタックルは実際のプレーではなく、ハイタックルのペナルティーということ。スローで見ると、明らかに首ではなく胸や肩へのタックルもハイタックになっており、肩へのタックルでシンビンになることもあった。最近の流行としては高いところへのタックルは全てハイタックルとしているが、正直頻発しすぎてゲームがその都度とまりよくない。ラグビーは激しいスポーツなんだから多少の危険はつき物。悪質なプレーと明らかに上に行ってるプレーのみとればいいと思うのだが。。もちろん選手側も気をつけて欲しいが。
 横河や IBM の追い上げの原因となったのはリザーブのプレーヤーだろう。特に横河はどんどん積極的にリザーブのプレーヤーを投入し、流れを変えていた。ELVs の導入により運動量が高まり、フレッシュなリザーブプレーヤーの重要性は今シーズンはより大きくなっている。また、TOP LEAGUE において多くの場合フィジカルで優れる外国人プレーヤーの使い方も非常に重要だ。今後、各チームの監督の選手起用法にも注目してみたいところだ。

TOP LEAGUE 第4節 - 秩父宮ラグビー場開催分
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TOP LEAGUE 第5節 秩父宮ラグビー場開催分
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